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切手のデザインと印刷

9月25日です。あれだけ暑かった日々もやわらいで、秋らしくなって来ています。人によっては今日は給料日ということでワクワクしておられるところでしょうか。

子供のころ、切手集めをしてました。思い起こせばシールやプロ野球カードなんかもよく集めていて、そのころから印刷物が好きだったようです。切手は最初はもちろん未使用のスタンプのないものなんて子供のおこずかいでバカスカ買えるわけがないので、家に届いた郵便物からはがしたものを大事に整理することから始めたと思います。

熱中していたのは小学3年くらいまでで、当時西宮に住んでいたとき近所に切手屋さんがあったのが大きかったと思いますが、最近小さな文房具店のような切手屋さんて見当たらなくなりましたなぁ。新品のものを買えるものから少しづつ集めて、切手帳に種類別にピンセットでつまんで分類していました。手元に自分の切手帳がないので、ググってそれそれ!というのがあったのでお借りいたします。

切手帳見本

こんな感じで、何冊かに分けて集めていました。直接手で触れて指紋つけるなんてもってのほか!だったなぁ。

日本で最初に切手が発行されたのは調べてみたら、1871年(明治4年)4月20日だそうで、「竜文切手」というものだったそうです。まさに明治維新のころで前島密という人が郵便事業を打ち立てたわけです。
竜文切手

日本最初の切手である竜文切手は印刷は薄手の和紙で切手の目打も裏糊もなかった。またサイズが19.5mm四方の正方形であり、このサイズは日本で発行された切手の中で最も小さいものである。国名表記もなされていなかった。

グラフィックデザイナーとしては最初の切手はどうやって作られたのか、気になる。またwikiから転載させていただきますと、

原版を複版する近代的印刷技術が当時の日本にはなかったため、1シート40枚分の実用版を手で彫る、正確には手作業によるエッチングを行っていた。このような製造方法は1876年に凸版印刷の切手が登場するまで続けられた。この製法により作られた切手を、切手収集家は「手彫切手」と呼称している。そのため、手作業ゆえに40枚それぞれに僅かな差異が存在しており、竜の爪の彫り忘れなどもあるため、バラバラにしてもシートのどの位置にあった切手かが判る。

う〜ん、印刷技術がまだない中でスタートしたということですが、19.5mm四方の正方形の中に一枚の絵を描く作業だぁ。廃刀令が出た年と同じころに凸版印刷の切手が登場ということですね。翌年に西南戦争があって西郷どんがお亡くなりになるという時代の一方で、切手が生まれて今日まで進化しながら続いて来たのだから、切手は日本近代化の象徴とも言えるかもしれない。

切手はあれだけのビジュアル的要素を持ってこれまでに約3,000種類以上発行されていることからも、コレクションの対象になるのは当然で、あの小さなスペースに精密に描かれているグラフィックの鮮やかさは、改めて見るとそのデザイン力と印刷技術に敬意を表したくなる。

そして今や、誰でもオリジナルの切手が作れる。
オリジナル切手制作

プリクラノリみたいだけど、自分オリジナルの切手を貼って請求書送るのもいいかもしれないw

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