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パンフレットやフライヤーなど印刷物だけでもダメ。ネットだけでもダメだと思う。

今年もいろんなデジタルデバイスが出て来まして、iPhoneもiPadもどうしようかと思っていたらKindleも間髪入れずアップル発表の後、きっちり出して来ましてサードパーティ製品製造ラインはさぞお忙しいことでしょうなぁ。そしたらなんと『せんべいでできた世界一割れやすいiPhone5用ケース』なんてのも出て参りました。senbei_sv3818
https://japan.internet.com/allnet/20121105/2.html
3,818円となっております。

前のブログで名刺という印刷物について書きましたが、あの小さなスペースには無限の可能性がある!ハズです。が、結局そこに落とし込むアイデアがどこから降りて来るかが一番の問題なんでしょう。これは名刺に限らず印刷物全般に言えることだと思ってまして、エコぢゃエコぢゃーと叫ばれてるわりにチラッと見ただけで簡単に捨ててしまっているチラシやパンフがたくさんあります。ひとつの考え方として、またかと思われてすぐ捨てられても、そのまたかと意識されてれば段々とボディーブローのように効いてくる。というのもあるっちゃある。ポストを覗くと入っているピザのチラシやマンションのチラシ、いずれも買うつもりはないけど、こうしてピザとかマンションって言葉が浮かぶだけでいいんですよ!的な目的とかあると思います。

世の中、21世紀になって11年も経つというのにダッサイ服が無くならないのと同じように、こういうチラシは今後も生き続けるはずです。で、もう印刷物ぢゃなくってウェブだよ!とか言ってるのってオイラのような仕事、東京でメディアに関わる仕事しているような人種の思い込みってのもあって、これが結構現実とのギャップを確認し直さないといけない部分かと思ってます。確かに印刷物はネットが出て来てからはその分、減ってます。でも減ったのはその分だけなんだと思うんだよなぁ。重要度が下がったわけではないというか。

facebookが出て来たらもうこれからはメールは要らないねとか、クラウドが叫ばれるとHDは要らないねといった話は必ず出て来て、それもそーだと認めてしまう自分もおります。だけどちょっと考えたり調べてみたら、それはごく一部の人種にはそーかもしれないねという範囲での話だったりするわけです。以前のブログでも書いたけどfacebookの利用者を都道府県別で見てみたら、なんだホトンド東京ぢゃん!みたいな。

TVコマーシャルやDVD、チラシ、パンフレットには無限のスペースは無く、限られてるので最新の詳しい情報はネットでご確認くださいという誘導は正しい方法のひとつだと思います。もうネットだけに特化してそこだけでがんばるってのも、ターゲットがネット上にうようよしてるならそれでいいハズ。でも毎日パソコン立ち上げて情報収集するといった習慣のない人ってたくさんいて、連絡手段ならメールもケータイでいいという人ってたくさんいると思います。だとすると、やはり会報とか製品カタログなどは紙でもネットでも必要だ!と言っておく!で、今その両方をうまく見せる方法を指導できる人がまだまだ少ないんぢゃないかと思う。

先に印刷物作っておいて、そのデータPDFにしてバナーをどっか画面の隅にちょこっと置いて見たけりゃクリックしな!的な作り方をしているケースはかなーり多い。サイトにありますよと言ってもなかなか見てもらえない。あとでいつでも見れるやと思うともう見ない(笑)
お役所とか研究機関の細かいデータになるとPDFアップで完了!としとかないとやってられんわ!というのはまぁわかるけど、見る側とかお客さんのことは置いといて、自分らの作業を楽にしたいが優先になっていると、すばらしいアイデアの具現化は難しい。まずはこういう習慣を是正してもらうところからデザインを始めないといけないというのが最近特に感じている部分でございます。

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